こんにちは、karenです。
乳製品、特にバターの値上がり、不足する懸念がでてきています。
それはなぜか?
先日の北海道での大地震の影響によるものです。
乳製品やバターなども、わたしたちの日々の生活でかかせない食材ですよね?
その原因などについてまとめましたので、よかったら参考にしてください。
Contents
乳製品・バターの不足、値上がりの懸念、その原因とは?
2018年9月6日の未明に起きた北海道の大地震。その後の北海道全域での大規模停電・ブラックアウトの大きな影響が、さまざまなところで、出ています。
その影響は、北海道全域の農業に大きな打撃を与えました。
その中には、酪農農家や乳業工場なども含まれます。
9月7日に停電の解消は徐々に進みましたが、復旧しない地域もまだまだたくさんある中、道内有数の酪農地帯の十勝地方でも、その影響は広がっています。
しかも、さまざまな段階で電力を必要とし、乳製品やバターの不足や値上がりの要因となるであろう事態も多岐に渡っています。
そのいくつかの要因とは、次のとおりです。
①搾乳ができない酪農家
自家発電や通常作業ができるようになった酪農家は良いのですが、いまだに電力が届かない酪農家は、搾乳作業が制限されています。
搾乳作業が制限されると牛のストレスを減らすために、給餌量を減らす傾向にあります。給餌量を減らすと乳量も減ります。
一度減った乳量を元に戻すためには、次の分娩までかかることになります。そうすると、乳量の減少が長期化していくことになるのです。
②牛の乳房炎や免疫機能の低下
搾乳が十分に行えない環境下や、毎日同じ時間に搾乳できないと、牛は乳房炎にかかりやすくなっていきます。
搾乳しないと牛の乳房が張り、痛みや熱がでます。そのストレスで餌を食べる量も減っていく。すると、免疫機能も落ちて、他の疾病にもかかりやすくなっていきます。
薬剤の投入で、もし乳房炎がおさまったとしても、使用する薬剤にもよりますが、生乳の出荷禁止期間が、1週間程度発生することになります。
乳房炎になってしまうと、生乳の出荷には約10日程かかるということになります。
③乳業工場の停止
生乳が出荷できたとしても、出荷先の乳業工場が停止したままでは、牛乳・乳製品の供給に大きな影響を与えていきます。
9月7日の農水省の発表では、道内にある39の乳業工場のうち稼働していたのは11工場のみ。この影響は、後々でてきそうです。
④バターは一番最後
過去にもなんどかバターが不足して、スーパーから姿を消した時期がありました。
そのときの要因のひとつに、猛暑の影響がありました。
猛暑が続くと牧草の質が悪くなります。牧草の質が悪くなれば、牛の栄養状態も悪くなり搾乳の量も減っていく。
今年の夏は、尋常じゃない暑さの酷暑でしたので、そのあたりの懸念があります。
さらにバターは、さまざまな乳製品の中でも生産は一番最後。
生乳の出荷が減れば、必然的に乳製品の生産が減り、その中でも一番最後に生産されるバターは、生産されない可能性も。
残った生乳で、調整するかのようにつくられているものがバターなのです。
牛乳、乳製品、バターの今後の影響は?
以上のような理由により、これから、牛乳や乳製品、バターの供給に大きな影響を与えていきそうです。
牛乳や乳製品、バターなどが値上がりや不足していくと、原材料として使用するパンや洋菓子などにも影響がでてくる恐れがあります。
これらの事実をふまえた上で、今後の日々の生活を考えていく必要がありそうですね。
まとめ
北海道大地震での大規模停電により、酪農家や乳業工場も大打撃を受けました。
今後、牛乳や乳製品、バターの値上がりや不足が懸念されます。
その他の食材も今後影響が出てくる恐れがあります。
遠く離れたところに住んでいるから関係ないのではなく、遠くの出来事であっても、いろんな人たちのおかげて、わたしたちの生活が成り立っていることがよくわかります。
今回大きな被害にあわれた方たちをサポートする意味でも、このような出来事を知って、自分達でできる小さなことから、できることから行動して、北海道を応援してきましょう。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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