人生フルーツの暮らしや生き方に感激!映画や本の感想まとめ

こつこつ、ゆっくり。

人生フルーツは、津端ご夫妻の日々の暮らしをつづった、人生映画

こころ温まる、素敵な暮らし、生き方、あり方。

もうすでにご覧になった方は、たくさんいらっしゃると思います。もし、まだの方は、この記事を読まずに、先に映画を観ることをおすすめします!

なぜなら、人によって気づきや共感するところが違うからです。

しかも、そのようなポイントが、たくさん散りばめられていて、多くのメッセージを届けてくれる映画だからです。

本当に大切なもの。

人生フルーツは、それを教えてくれる映画です。

引用元:映画『人生フルーツ』公式

Contents

映画人生フルーツとは?

人生フルーツは、2017年に上映されてから、今もなおロングラン上映中の映画です。

いまだに多くの人のこころを揺さぶる、実在の津端ご夫妻の物語

ずっと観たいと思いながら、月日は流れ、やっとわたしも映画を観ることが出来ました!

わたしは、期間限定で再上映の映画館(ミニシアター)を訪れましたが、平日にも関わらず、多くのお客さまが来館。

年齢層はかなり高め?! もしかすると、年齢を重ねれば重ねるほど、津端ご夫妻が描く人生の宝物が、こころの琴線にふれるのかも知れません。

津端ご夫妻は、愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウン内の土地の一角に一軒家の平屋で暮らしています。

津端ご夫妻は、庭でキッチンガーデンを営んでいます。キッチンガーデンでは、70種の野菜と50種の果実が実ります。(驚愕ですね!)

それらの野菜や果物は、妻の英子さんの手でみるみる素敵なごちそうに変身。

多くの収穫物は、大切な人へおすそわけ。素敵な贈り物となって夫妻のもとを旅立っていきます。

これらの日常をたんたんと描いただけの映画なのですが、こつこつゆっくり丁寧に、ユーモアを持ちながら、楽しんでおられる。

そして、お互いをとても尊重されている。

そんなおふたりの姿は、

本当の豊かさってなに?

こころを満たすってなに?

とわたしたちに問いかけてきます。

人生フルーツの津端ご夫妻とは?

夫の津端修一さんは、東京大学を卒業後、建築設計事務所を経て、日本住宅公団へ。

アントニンレーモンドが師であり、ご自宅は、アントニンレーモンドの自邸に倣って建てられました。

アントニンレーモンドの建築は、日本で見ることができます。わたしは、栃木県日光市の旧イタリア大使館日光別邸へ行ったことがありますが、有機的で装飾も美しく、湖畔に面していることもあり、それはそれは素敵な建物。

引用元:日光自然博物館(イタリア大使館別荘記念公園 本邸)

引用元URL:https://www.nikko-nsm.co.jp/italy.html

津端ご夫妻のご自宅と相通じるものを感じます^^

修一さんは、日本住宅公団では、阿佐ヶ谷住宅などの都市計画に携われました。その後、高蔵寺のニュータウンを手掛けることになりましたが、この頃は、経済最優先真っ只中の時代。修一さんが理想とする ❝風のとおり道となる雑木林を残し、自然との共生をめざすニュータウン❞ はかないませんでした。

できあがったものは、無機質な大規模団地。

修一さんはそこからこれまでの仕事と距離を置くようになります

自ら手掛けたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てたのが、この津端ご夫妻のご自宅です。

なぜ、そんなことをしたのか?

❝風のとおり道となる雑木林を残し、自然との共生をめざすニュータウン❞ を提案するなら、実際にできるということを自分が証明し、まずは自分が行動することが大切だという信念があったからです。

妻の英子さんが修一さんのことを、『自分流に種を蒔いて、世の中にいろんなことを発信していく人』と言っています。

修一さんのこのように人生をかけて実証していく姿は、ある意味頑固に見えるかもしれませんが、それは自分にとってのゆるぎない軸と責任、自立と自律によるもので、多くの人ができない行動だと思います。

このような行動ができるから、本当に大切なもの(普遍的とか真理といわれるようなもの)を見失わずに人生を紡ぐことができたのでしょう。

妻の英子さんは、修一さんより3つ下で、愛知県半田市の老舗の造り酒屋のお生まれです。27歳で修一さんと結婚し、娘さん2人を育て上げられました。

畑やお料理だけでなく、編み物、機械織りなどさまざまな手作りが大得意

お料理も調味料や原料からも手作りしていくので、本当に手先が器用!

行動力もセンスもバツグン!

映画の中では、ちゃきちゃき動き回る英子さんの様子が見られます。

お話もはっきりとした口調で、しっかり自分を持っていらっしゃる。

大きな器の母性を感じます。そして、常に修一さんを気遣い、尊重していました。

映画の中では、『このような行動ができるようになったのは、修一さんのおかげ』というようなことをおっしゃっています。

それまでは、自分の意見を言うなんてとんでもない!という状態だったとか。それは、生まれた環境や教育、世の中の常識といったものがまざりあって、そのような英子さんになっていたのだと思います。

修一さんと出会って本当に幸せでしたよね^^

互いによい影響を与えて、さらに幸せの輪が広がるひとつの形を映画は教えてくれます

生きるとは、暮らしとは~こころに残ったこと

人生フルーツを観て感じることは人それぞれ。わたしが人生フルーツを観てこころに残ったことなどをつづっていきたいと思います。

すべてに妥協しない生き方

❝人生は選択の連続❞とは、よく聞く言葉ですが、津端ご夫妻は、小さな行動ひとつひとつに妥協がありません。

本当に妥協がない!

安易な方や楽な方、みんながやっているからと流されていかない。

その積み重ねが、人生になっています。

自分たちの本音、本当のこころに従った選択を、本当に些細なことからすべて積み重ねられています。

凡人のわたしたちは、日々、さまざまな選択を本音で選ぶことももちろんたくさんありますが、安易な方や楽な方、常識や世間の考え方などにも、かなり影響を受けて選択しています。

その自分の本音とは違った選択を、たとえ小さくでもし続けてしまうと、だんだんと理想のあり方や生き方からずれていってしまう…。

気づいた時には、とてつもなく大きなズレとなり…。

そして、津端ご夫妻の生き方や人生フルーツを観て、突如こころを揺さぶられてしまうという悲しい流れ…。(わたしのことです)

❝わたしは、本当はどう生きたいと思っていたんだろう?❞ と人生フルーツは問いかけてきます。

自分たちをちゃんと理解している

妥協のない選択をするためには、自分たちのことをちゃんと理解していることが大切

自分たちにとっての心地よさや大切なことについて、しっかりとした軸がある。だから、自信をもって選ぶことができる。

そして、決してブレない。

わたしたちも、自分をよく理解することが大切です。

人生に『正解』はありませんが、わたしと同じように人生フルーツに感動するということは、そこになんらかの自分が理想とする形があるからです。

少しづつで良いので、取り入れられるところをちょっとマネしてみると、人生がもっと素敵に豊かになるのかもしれませんね^^

このようなお手本を見せてくださった津端ご夫妻に感謝です!

楽しむ!がベース

畑やお料理やお菓子づくり、おもてなしやお手紙…さまざまなことを丁寧に手間暇かけて、時間を惜しまず動く日々。

確かに素敵な暮らしを体現している津端ご夫妻。

そのベースにあるのが、❝楽しんでいる!❞ ということです。

がんばって、素敵で丁寧な暮らしをしているわけではない。

やっぱり、この暮らしや生き方が大好き!なんですね。

だから、ぜんぶをマネることはできない。だって、わたちたちは津端ご夫妻ではないから。

わたしたちも本音に耳を傾けながら、楽しく日常を紡ぎだせる工夫をしていきたいですね^^

ときをためる暮らし

出版されている津端ご夫妻の本でも、たびたび見かける言葉、『ときをためる暮らし』

キッチンガーデンも料理も、家も雑木林も、人とのつながりも、すべて時を経てつくり出しています。

自分たちの理念のようなものを持ちながら、時間を味方に、こつこつゆっくりつくり出しています。それが、人生になっている。

時間は21世紀最大の資産と呼ばれています。もちろんお金も大切ですが、お金だけではどうにもならないものがあることを人生フルーツは教えてくれます。

今からでも遅くない!『時をためる暮らし』わたしも実践していきます^^

津端ご夫妻のおすすめ本

津端ご夫妻の本もたくさん出版されています。気になるものがあったら、ぜひ手にとって読まれてみることをおすすめします^^

『キラリとおしゃれ~キッチンガーデンのある暮らし』

2007年7月1日発売
津端ご夫妻の若い頃からの生活がつづられています。心に響く言葉。読みごたえのある本です。

『ききがたり、ときをためる暮らし』

2012年9月1日発売
修一さんと英子さんのお話を文字に起こしたもの。❝人生はだんだん美しくなる❞をモットーに前向きに暮らすおふたりの様子がつまっている本。次世代への温かなメッセージもあります。

『ひでこさんのたからもの』

2015年11月20日発売
なんでも自分たちでつくる。その行動力には本当に驚かされます!次世代へ残したい味覚の記憶たち。レシピも載っています。❝食は命❞ 修一さんの哲学を英子さんが体現しています。

『ふたりからひとり~ときをためる暮らし、それから~』

2016年11月26日発売
2015年に修一さんがお亡くなりになった後の英子さんひとりでの❝ときをためる暮らし❞
英子さんの真っ当で当たり前の姿。ひとりになっても変わらず。強くて大きな愛ある英子さんの姿です。

『きのう、きょう、あした』

2017年11月17日発売
修一さんを亡くして、ひとりになった英子さんの菜園生活。修一さんがいなくなり、一時は立ち止まってしまったといいます。再び前を向いて歩きだした英子さんの日々の暮らし。新しい英子さんに出合えます!

まとめ

人生フルーツと津端ご夫妻について、わたしなりに感じたこと、大切だと思ったことをまとめさせていただきました。

本当の気持ちで物事を選び、自分で人生をつくりだしていく意識。

❝ときをためる暮らし❞に、わたしはこころを打たれました。

映画も本も、観る人、読む人によって受け取るものはさまざま。それらの作品に出合うタイミングでも、受け取るものはさまざまだと思います。

ぜひ、実際に人生フルーツや本に触れていただきたいと思います。

わたしたちがなくしたもの、捨てたもの、忘れたものを思い出させてくれます。それらは、こころを満たすことであったり、本当の豊さであったり、これからの生きるヒントであったりします。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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