港区白金台にある、東京都庭園美術館 。
門をくぐると、すっと道がのびていて、両脇や頭の上には、たくさんの木々の緑が生い茂る。まるで、緑のトンネルのよう。
その緑が日かげになって、空気もひんやり。
そのまっすぐのびた道を、ずっと歩いて行った奥のところに、東京都庭園美術館はあります。
東京都庭園美術館は、その名のとおり、美術館と共に庭園もあり、おとなりには自然教育園もあり、都内とは思えないほどたくさんの緑に囲まれて、まるで森のなかにいるような、癒される美術館です。
わたしもとても好きな場所のひとつ。
現在は、『フランス絵本の世界』展(2018年6月12日まで)が開催されています。
そして、東京都庭園美術館の建物は、旧朝香宮邸のアールデコ建築なのですが、
現在は同時に、建物公開ということで『旧朝香宮邸物語』展も開催していますので、アールデコ建築をじっくり楽しむこともできます!
細部までこだわり抜いた美しいデザインは、建物全体が芸術ですね。
そんな素敵な美術館、東京都庭園美術館には、おしゃれなレストラン、カフェも併設されています。

入り口:アールデコデザインがいっぱい
Contents
東京都庭園美術館のレストラン、カフェで休日をゆっくり楽しんでみませんか?
◆cafe TEIEN(カフェ庭園)
引用元:東京都庭園美術館HP
引用元URL:http://www.teien-art-museum.ne.jp/cafe_shop/cafe.html
cafe TEIEN(カフェ庭園)は、新館の1階にあります。
空間いっぱいの大きなガラス張りの窓で、開放感と外からのひかりがたくさん入る、あかるい店内です。外の庭を眺めながら、おいしいカフェとスイーツを楽しめます。
アート鑑賞後や庭園を散策後、誰かと一緒にゆっくりお茶を楽しむのも、ひとりでゆっくり余韻に浸りながらお茶するのも、どちらも心落ちつく素敵な時間。
やっぱり美術館のカフェで過ごす時間は、素適なひとときですね^^
- tel:03-6721-6067
- 予約不可
- 時間:10:00~18:00(入館 17:30)
- 食事 L.O. 17:00
- 飲み物 L.O.17:30
- 休み:第2、第4 水曜日(※美術館の休館日に準ずる)
- 屋内22席、テラス12席
- 全席禁煙
- 東京都庭園美術館HP(cafe TEIEN)
◆レストラン DU Parc
引用元:東京都庭園美術館HP
引用元URL:http://www.teien-art-museum.ne.jp/cafe_shop/restaurant.html
レストラン DU Parcは、東京都庭園美術館の一番はじめの入り口、正門の横にあります。
南青山のフランス料理店 ロアラブッシュの姉妹店。厳選された素材でつくられた、絵画のように美しい料理を堪能することができます。
アート鑑賞後、庭園散策後、こんな素敵なレストランでゆっくり食事をするという休日も、とっても素敵な時間の過ごし方ですよね。
- tel:03-6456-4929
- ランチ:平日のみ予約可能
- カフェ:完全予約不可
- ディナー:いつでも予約可能
- 営業時間:11:00~22:00
- ランチ:11:00~14:00(L.O.14:30)
- カフェ:14:00~17:00
- ディナー:17:00~22:00(L.O.20:00)
- 休み:第2、第4 水曜日(※美術館の休館日に準ずる)
- 全席禁煙
- 東京都庭園美術館HP(DU Parc)
東京都庭園美術館 基本情報・アクセス
《基本情報》
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:毎月第2、第4水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)年末年始
入館料:展覧会により異なるため、展覧会HPにて確認
《庭園への入場料》
- 展覧会チケットをお持ちの方は、無料で入場可能
- 一般200円、大学生(専修・各種専門学校生含む)160円、中・高校生・65歳以上100円
- 小学生以下、および都内在住在学の中学生
- 第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上無料
- 次の手帳をお持ちの方および、介護者1名は無料
- (身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保険福祉手帳、被爆者健康手帳)
◆電車の場合
最寄り駅
JR 目黒駅 :徒歩7分くらい
都営三田線・東京メトロ南北線 白金台駅(A1出口):徒歩6分くらい
引用元:東京都庭園美術館HP
引用元URL:http://www.teien-art-museum.ne.jp/visit/#horizontalTab1
◆お車の場合
- 有料駐車場が美術館の敷地内にあります。
- (※レストラン利用のみの場合、使用不可)
- 普通自動車 1回 1,500円
- 首都高速2号線利用の場合:「目黒出口」出てすぐ、「庭園美術館西」交差点を左折する
- 白金台方面から行く場合:右折で入ることはできません。その先の「上大崎」交差点で右折し、そのまま右折レーンに入って、つぎの「庭園美術館西」交差点で右折する。
フランス絵本の世界展~鹿島茂コレクション
現在は企画展として、鹿島茂コレクション、フランス絵本の世界展が開催されています。
(2018年6月12日まで開催)
そちら展示についても、ご紹介させていただきます!
鹿島茂コレクションについて
フランス文学者の鹿島茂氏が30年以上に渡り収集を続け、これまで秘蔵されてきたフランスの子どものための絵本コレクションを初公開します。
フランスにおいて子どもの本の時代が到来するのは19世紀半ばです。出版社であり編集者、またP.-Jスタールの筆名で作家としても活躍したエッツェルが、ジュール・ヴェルヌを発掘し、『ペロー童話集』(ギュスターヴ・ドレ画、1861年)など歴史に残る児童書を誕生させました。
世紀末からベル・エポックにかけて、カラーリトグラフの発達とともに、絵本も美しい色の挿絵に彩られ黄金時代を迎えます。端正で繊細な挿絵を描いたブテ・ド・モンヴェル、アール・デコ全盛期に活躍したアンドレ・エレ、漫画やアニメーションの先駆者バンジャマン・ラビエら、フランスの華やかな絵本の時代を築いた人気作家たちの作品は、本展の大きな見どころの一つです。
1930年代に入ると、フランスの絵本は、今日まで世界中で愛され続けるシリーズを生み出します。ナタリー・パランら、絵本の先進国であるロシアや東欧出身の画家を起用し、着せ替えやぬり絵、教育絵本を出版した「カストール文庫」、1931年の発売直後から人気を博した「ぞうのババール」シリーズなど、誰でも見たことのある絵本の出版当時の味わいを堪能できるのも本展の魅力でしょう。
本展では、世界的にも貴重なコレクションにより19世紀半ばからアール・デコ時代に至る黄金期のフランス絵本の世界をご紹介します。
引用元:東京都庭園美術館HP
引用元URL: http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/180321-0612_frenchpicturebooks.html#highlight
鹿島茂さんはどんな人?
神奈川県横浜市出身。神奈川県立湘南高等学校、東京大学文学部仏文学科卒業。同大学院人文科学研究科博士課程単位習得満期退学。
著作活動としては当初は、フランス文学の研究翻訳を行っていたが、1990年代に入り活発な執筆活動を開始。1991年に『馬車が買いたい!』でサントリー学芸賞受賞、1996年『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、2000年『パリ風俗』で読売文学賞受賞。
共立女子大学助教授・教授を経て、2008年より明治大学教授。忙しい時期は月産400枚の原稿を書いており、常時定期連載を持っている。
19世紀フランスを専門とし、オノレ・ド・バルザック、エミール・ゾラ、ヴィクトル・ユーゴーらを題材にしたエッセイで知られるが、その他にも幅広い分野での評論活動を行っている。古書マニア(19世紀フランスの希覯書が主な対象)としても有名で、猫好きでもある。
鹿島建設の御曹司であるとの噂が流れた事もあった[1]。近年は、セックス関係(セクソロジー)の著書が多い。
政治に触れることはあっても党派的な主張はほとんどせず、対談の仕事が多い(対談相手は、福田、松原隆一郎、山田登世子、丸谷才一、三浦雅士、井上章一、坪内祐三など)。角川財団学芸賞選考委員でもある。
古書収集に対する執着心が強く、家具メーカーに独自の解釈で天井つっぱり式の本棚を作らせた。ちなみに本棚は「カシマカスタム」の名で販売されている。
また、大学の学部3年生から大学院生だった1970年から1978年には、年平均400本の映画を観たほどの映画マニアであり、一度大学院の試験に失敗した時は、日活への就職を真剣に考えたという。そのこだわりぶりを、後に著書『甦る昭和脇役名画館』で披露した
引用元:Wikipedia
引用元URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B9%BF%E5%B3%B6%E8%8C%82
鹿島茂さん、とんでもなく広く、深く、知識をお持ちの方のようですね。
しかも、女性が憧れる?!フランス文学のご専門。
そんな、フランスのことを幅広くとことん専門として追求し、知の欲求は広がり続け、そのような長年に及ぶ探求と学びの中に、フランス絵本の分野も確立されたと思われます。
鹿島さんの長年に渡る知や興味の探求があったからこそ、こうやってわたしたちは、フランス絵本の世界を知り、楽しむことができるのですね。
絵本の世界って、とても広く、奥も深く、アートとしても魅力的ですが、なかなか整理して、系統立てて知る機会って少ないと思います。
小さなお子さんがいれば、それなりに絵本と触れる機会もあるかも知れませんが、大人だけの場合、よっぽど意識しなければ難しいと思います…。
今回のように19世紀からのフランス絵本の流れを知り、絵本作家のことも知りながら、作品を鑑賞できる機会は、とても貴重だと思いました。
しかも、装丁の美しい古書や版画の数々、もう立派な芸術品です。
展示会場では一部写真撮影がOKなところがあります。
もし、好きな作家の絵本や気に入った絵本があれば、ぜひパチリと撮ってみてください。
わたしはナタリー・パランという作家の絵本がとても気に入りました。
ロシアの女性絵本作家で、ご主人がフランス哲学者。ロシアとフランスのかけ橋のような存在の方でした。
色がとても印象的。 鮮やかで、色の選び方が特徴的で、それが独特の魅力を放っていました。
ミュージアムショップでは、絵本の展覧会ということもあり、とてもかわいいグッズがたくさんあります!!
トートバッグや文房具類、カードや本などなど。
こちらもぜひ見逃さず、チェックしてみてくださいね^^
まとめ
都会のオアシス東京都庭園美術館で、庭園もめぐりながら、カフェでゆっくりお茶の時間を楽しんだり、目にも口にも美味しい食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。
季節ごとに変わる庭園やそのまわりの植物たちに会いに、好きな季節に訪れてみるのもよいですね。
夜間に開館する時期(過去、春の桜の季節や、秋の紅葉の時期などにありました)もありますので、ぜひチェックしてみてください!
五感で美術館やカフェを楽しみながら、こころもたっぷり満たしてあげてくださいね^^
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
スポンサーリンク